近年、深刻な環境汚染などの地球の悲鳴を受けて、他星への移住を視野に入れた惑星探査のニュースを頻繁に目にするようになりました。
それ自体を否定する気はありませんが、
その発想の前に、私達にはクリアしないといけない問題があります。
申すまでもなく、地球は物ではありません。生命です。
地球上のすべての生命は、地球という母なる生命にずっと等しく守られ、育まれてまいりました。
その命の母を自分たちが散々苦しめて、自分たちがしたことへの後始末をせずに使い捨てるように出て行くという発想では、別の星に移住したところで同じことを繰り返すだけになってしまいます。
地球上には植物、動物、水、鉱石、虫、菌類など、たくさんの生命が生かされています。
人間は知恵を授かり、「万物に神が宿る」として万物を敬い大切に扱ってまいりました。
科学で証明がなされるなされないに拘らず、人智を越えた存在として、あらゆるものに神の姿を見出し丁重にお祀りしてきました。
(この今でも受け継がれる神道の精神にもある考え方は、一宗教にとどまらず人類の道徳として広まって欲しいものでもあります。)
私達は生きる為にやむを得ず多くの命をいただいていますが、その命が口に入るまでにどのようなストーリーを歩んできたのか想像したことはあるでしょうか?
繰り返しますが、地球上のすべての生命は、私達人間と等しい何ら変わりない生命です。地球にとって我が子同然です。
人間がそのことを受け止め行動に反映されるだけで、守られるものや保たれるバランスがあります。
地球を苦しめるのは、環境汚染に限りません。
物として乱暴に扱われる命の悲鳴、人間同士がいがみ合う悪想念、そういった目には見えずとも私達でさえ感じる不快なエネルギーは、地球が吸収し私達を癒し守ろうと力を使っています。
時に反発や浄化、バランスの維持のために自然災害を起こしながら、すべての命を守るために頑張ってくれています。
それでも、災害の前には、自然と共に人間へも前触れとしてのサインを必ず出してくれています。
この地球でこれからも住まわせてもらうために、まず私達人間がするべきことは、
より高い堤防を作る為に砂浜を失くすことではありません。
失なったものばかり見て、不満を言うことではありません。
動物達の生活を一方的に奪って、尚且つ害獣として扱うことではありません。
地球の示した意志を真摯に受け止め、地球へ住まわせていただいていることへの姿勢を改めることが、まず初めにするべきことだと思います。
近年、すごく災害が増えています。
私個人としても、毎日感謝と祈りを捧げておりますが、地球が非常に疲れてきているように感じています。
祈りの力は絶大です。
お心のあるお方は、是非、母なる地球やご自身を含めた万物に感謝と祈りとを捧げてください。
今、大変弱っている地球の再生の力に必ずなります。
私達人間同士で問いかけ合い、気付いた人から一人一人が発信していかなければならない時代に入っているのではないか?
かつて八紘一宇の精神で国づくりをなされた神武天皇様のように、宗教や信条の垣根を越えて、認め合い讃え合うことが、次世代の世界的な課題になっていくのではないか?
いつか、神道に息づく和平への思想が人類の道徳となることを期待し、個人的に強く感じるところあっての発信でございました。
(※決して、宗教の否定や神道の押し付けではありません。)
お受け取りくださった皆様方、心から感謝申し上げます。
共に感謝を捧げましょう