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2019-01-06

新たな時代の到来に寄せて

常々、神様にご奉仕させていただいておりますと、すべての存在をも思いながら、「人々にとっての神社の存在意義を通して人々にもたらせる希望」について考えることが多くございます。

 

神仏を敬い、祖先を敬うことの大切さを、きっと信仰心をお持ちの方々はすでに実感されていることでしょう。

 

神社という物質的な結界の中に、物質の概念を越えた存在をお招きしお鎮まりいただくその形態からは、神々からの人間への歩み寄りとご慈悲を感じずにいられません。

私達人間は、例えどこにいようとも、念ずれば神々と通じることができます。

神々は物質を越えた存在で、そこかしこにいらっしゃいますし、私達人間に宿る魂(良心)こそ神の御分霊でもあり良心を輝かせればいつでも神々と繋がることができるのです。

それならば、何故、神社という場所が必要だったのか・・・

 

 

今残っている文明での「社」のことに限って書きますが、古くは神社は各土地又は各氏族のコミュニティーでもあり、そこで縁のある神をお祀りし、信仰を中心に話し合って生活を営んできたその中心が神社でありました。現在における社会の始まりです。

たくさんの節目を経て、社会の中心からは離れた現在の神社の姿があるわけでございますが、原因を嘆くのではなく万物の意思による自然な変化として受け入れ、より良い方向へと歩み続けることこそ大切であると私は考えています。

神社は日本の神気を守る結界としての役割もありますが、同じ人間として何より神々に奉仕する者として、人々と共にどういう世界を創造していくのか。

そんなことを真剣に考えていますと、降りてきたイメージがありました。

 

 

「神社という形態、神仏を敬うというのは決してゴールではなく、大切なのはその先にあるものである」と。

「神仏を心底敬えたのならば、その先には自分を含めた万物の存在が同等に貴く尊重されるべきものとして気付かなければならない」

「万物が調和の中でゆるし合い、慈愛でもって尊重し合える世界の創造こそ人間に期待されている希望である」

「神仏への畏敬は、その入り口に過ぎない」のだと。

 

 

近年は、神棚離れが嘆かれておりますが、世代世代に役割りがあるように、もうそういう段階に移行しているのかも知れないとふと思うことがございます。

無理に「今まで通り」にさせるように尽力するより前に、それぞれが本質を見つめ直す貴重な機会を天からいただいているようにも思えます。

子供達という新しい世代は「希望の種」でしかなく、その新しい「希望の種」が何であるのか、私達は何を新たに授かったのかを肯定的に捉えてみますと、それが変化の波に乗るために必要な「新しい知恵」「新しい生きかた」であることに気が付きます。

宇宙も伸び縮みし、また神々にも学びがあり続けるように、私達人間にも「永遠」はなく、常に変化し続けることこそ存在であり生きるということでもあります。

そして、どんな素晴らしい「伝統」も、変化の中で生まれてきたものです。

どんな清らかな水も、溜めておけば腐ってしまうように、変化という循環の中ですべての過程へ感謝し「世のため人のため」という精神で最善を尽くしていくことこそ、息をし続けることでもあります。

神道でよく言われる「中今を生きる」とは、否定や比較ではなく、すべての経験に意味があると理解して肯定的に捉え、湧き上がる感謝の礎の上にあるものです。

そして、「中今」とは、単なる今というものではなく、時空を超えた特別な空間。意識の働く空間のことで、未来はもちろんのこと過去さえも創ることができるのです。

どのような考えも、価値観も、心も、生まれたての赤ちゃんが成長して行くように常にプロセスにすぎません。そこに否定など不要なように、それぞれのかけがえのないプロセスや体験を讃え合い尊重出来ることができたならば、それぞれが自分らしさを磨く尊さを知り、もっと知恵を出し合えるようになり私達人間にできる創造は可能性を増していきます。

私は、その素晴らしい世界の創造を、和を重んじる民族でもある日本人から始めることができると信じています。

 

答えというものは、常にプロセスです。

その経緯を慈しみ、その答えを導くのを支えてくれた万物に感謝し、常に新たに創造し続ける命でありましょう。

大切なのは今に生きることであり、過去に無理に縛られる必要はありません。

 

「常識」という思考や感覚の制限を打ち破って精神的理解を深めていく時代にすでに入っています。

 

自分たちの意志で!力で!

希望に満ちた世界を共に創造しましょう!!

 

決して大袈裟ではなく、地球の未来は、今、私達の生き方にかかっています

 


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